神々の山嶺

たぶん、まだ本格的に山に登り始める前に映画を見て「一体あれは何だったんだwww」って焼き鳥屋で盛り上がったやつの原作。

その後、本格的に登山をするようになって、なんとなく買っとくかくらいで買って、分厚さに負けてずっと積読状態だったのを、読みだしたら、あっという間に読み切った。面白い。

映画は「なんだか分からないけど、ひたすら感情的な人たちがヒステリックに騒いでいる」だったんだけど、小説を読んでも、結果印象は近いというか、「人としてどうかと思う人が山に飲み込まれていく」負のオーラが大量に詰まってた。もっと楽しく山登ろうよ。

でも、危険なクライミングとエベレストの怪しげな魅力が延々と続いて、行きたさが濃縮されているのを感じたので(そうじゃなくてもからぱたさんの素晴らしい写真のエベレスト記事をちょいちょい見てしまうくらいには行きたいと思っている。)息継ぎ変わりにアホっぽい再生数300回くらいのエベレスト登山youtuberの映像を見つけてきて、濃度を下げる作業をしながら読了。

ひたすら重厚な構成がえげつないなと思った。マロリーはエベレスト登頂を果たしたのか?という現実的に解けない謎を起点に、ネパールの経済事情・社会構造やグルカ兵の歴史とかまで絡めて整然とまとまってる。どんだけ時間かけたんだと思いながら読んでたら、着想から20年かかってた。すげえw さすが「めですすめ」とか書く人だ。

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